プチプラ食器きほんの5枚を選ぶまで|苦労したHanako記事の裏側

2024-08-05 菅野有希子

「いやもう3000円で揃えるの無理だって…」

都内をかけ周りながら己が考えた企画に首をしめられることになった今年の夏。そんな足で稼ぐ(?)スタイルでがんばって書いた記事が公開されました!雑誌『Hanako』ウェブ版にて連載が始まり、第一回の原稿こちら。予算3000円以内で揃えるはじめて買うならこの5枚!なプチプラ食器のコラムです。

【予算3000円】おしゃれな食卓が叶う基本の5枚はこれ!|“センスがいい人”になりたくて Vol.1 雑誌、書籍、WEBメディア等でライフスタイル提案のスタイリングや撮影を行う。リノベーションしたマンションでのおしゃれなライ hanako.tokyo

これがなかなかに苦労しまして。


プチプラ食器を探して三千里

『Hanako』の編集さんと打ち合わせの際に、みずから「3000円でうつわのスターターキットみたいな感じで揃えられたら最高じゃないですか?なんだかんだいってプチプラ食器で可愛く揃えたいって人は多そうだし」なんてウキウキしながら提案したんですけど、いざ取り組んでみたら過酷でした。一皿数百円でいいものを探さなきゃいけないんですよ。とほほ。

無印、IKEA、ニトリなどみんなに馴染みのある、どこでも買えるお手頃価格のブランドで買おうと決めていたので早速都心へGO。久しぶりに「食器を買う」目線で馴染みのショップを回ると、ラインナップが新しくなっていたりリサイクル陶器が売られていたり時代の変化を感じました。ってそんなことはいいんですが、やっぱり安かろう悪かろうの品物もあり。「悪い」という言い方はみなさん好みがありますし失礼かも知れませんが、個人的な審美眼的にこれはちょっと、、、というデザインのものも多々ありました。プチプラでおしゃれなものを選ぶってめちゃくちゃ難しい〜!そしてそもそもプチプラを謳ってる店でも1000円近い価格のものも多くて3000円で揃えるなんて無理、企画倒れ〜!

と心が折れそうになる中、頼りになったのは〈Standard Products〉。賛否両論あるかと思いますが、3桁プライスでこの垢抜けビジュアルはやっぱりすごいです。基本的にはここでベースを揃えて、足りないものを他のお店でゲットしようと心に決める。

ボツにしたどんぶりのくすみカラーと白いプレート。これはこれでよかったです

一番難関だったのが和食器です。洋食器はシンプルで可愛いものが結構たくさんあるんです。〈無印良品〉の《日常の器》シリーズも紹介したもの以外もよかったし、プレートだけ揃えるなら楽勝でした。が、今回「はじめてのうつわ」を揃えるというテーマ的に私の中でお茶碗お椀は外せなかった。いやもうお茶碗お椀の安くておしゃれなものなんて世の中にほとんどないよ!イメージでいうと、最低でも1500円、できれば3000円だすとそれなりのものが買えると思います。和食器でプチプラは一歩間違うと田舎くさい柄やデザインのものが多いと感じたので、予算がある方は洋食器は抑えて和食器は少し乗せて買う方がいいかなあと思います。でも私はいま数百円でイケてるものを探さねばならない。そんな中、モダンな食器と組み合わせて違和感がないお茶碗お椀を探し当てたときは泣きました。

1日2万歩あるいて探して選んだプチプラ食器。結果3000円をちょびっとだけはみでちゃったんだけどそれは税金が高いせいってことで許してください。3000円のギリギリ予算内で、それでも妥協せず一点一点も素敵だし組み合わせても素敵なものを一生懸命考えたので記事読んでもらえたらうれしいです。

使用した食器プライベートでも使ってる

(いつか)本を出版したい!

そもそもなんでこんな企画を自ら志願したかというと。色々経緯がありまして。私、いつか本出したいなという淡い夢があります。「はよ企画書書いて営業しなはれ」というのはおっしゃる通りなんですが、実はすでにこっそり何度も企画書書いてはこんなんじゃだめかな〜なんか違うな〜なんてモヤモヤしているうちに年月が経ってしまい。ずっとモヤモヤしたままなら前に進めないならいったん今できることからやるか、と気持ちを新たにした今年。いきなり本出す最短ルートに取り組む前に、まずもっとコラムや寄稿をしよう。そう思って、普段ハナコラボという読者コミュニティでお世話になっている『Hanako』編集部さんに連載の打診をしたのでした。

実は同じ本出したい経緯から、今年ZINEを出そうと準備をしています。これも、商業出版はすぐ叶うかわからないけどZINEなら自分の好きにいつでも出せるからまず作ってみようと思って取り組んでいます。作り始めていろんな方のお話を聞いているうちに、せっかくなら商業出版ではできないことを詰め込むのが楽しいかも!とZINEをつくる理由も深まってきて、こちらでは己の思想や思いを詰め込んだ非常に個人的な内容になる予定です。長く私を応援してくれてる人にはきっと共感してもらえるような味濃いめ作品になる予定。

一方、『Hanako』さんへの寄稿に関しては逆で。これまで私のことを知らなかった方にも広く読んでもらえるようなものを書こうと心に決めました。個人的な思いを細く深く刺すZINEに対して、幅広く多くの人に喜んでもらえるような記事を『Hanako』連載で書く。自分の中で今年やりたいことのポートフォリオをこんなふうにわけたので、あえて「プチプラ食器」「予算3000円」「無印」などキャッチーで楽しく読める、フックを盛り込んだ企画にしました。

最初モルタル風天板で撮影したけどなんか暗いかもと思ってボツにした

「安くておしゃれ」こそプロの腕の見せ所

安くておしゃれなうつわが欲しい

この気持ちはよくわかると同時に限界もあると思います。高いうつわはぼったくりではなく、それだけのクオリティや洗練されたデザインはもちろん文化的背景や作り手の想いなども含めて価値と意義があると思います。シンプルに、安い器では出せない質感や色味がある。だから「絶妙なニュアンスのこなれたオシャレ感を出す」みたいなのって結構難しいと思います。

だからといって予算があればなんでもおしゃれになるかというともちろんそうではなく。いいものを買ってるのに組み合わせが変で残念なことになっている食卓もあれば、プチプラだけでも統一感あって素敵ということもある。

スタイリングのプロならプチプラでも可愛くコーディネートできてなんぼじゃない!?そう思ったらむしろプチプラこそ腕の見せ所じゃないかと。心に炎を灯して絶対可愛くする…!と記事作りました。

プチプラだってかわいいはつくれる。私なりに良い提案できたと思うので連載記事楽しんで欲しいです。だめ押しでもう一回リンク貼るので読んでね。

【予算3000円】おしゃれな食卓が叶う基本の5枚はこれ!|“センスがいい人”になりたくて Vol.1 雑誌、書籍、WEBメディア等でライフスタイル提案のスタイリングや撮影を行う。リノベーションしたマンションでのおしゃれなライ hanako.tokyo

また今後も連載続けていきます。次回も皆さんに楽しんでもらえるようなもの考えてますのでお待ちくださいませ。うつわやテーブルコーディネートでこんなことに困ってる、知りたいと言ったご意見あればSNSやコメントでお待ちします。



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