書くことは最高のデトックス! 思ったことをすべて伝えられるから今日も文章を書く

2024-06-28 國學院大學メディアnote

気になるnoteクリエイターに國學院大學メディアnote担当が「お話を聞いてみた企画」第7弾は、noteでも他の投稿サイトでもたくさんの作品を掲載しているだら子さんです。だら子さんにとって書くことはどんな意味を持っているのでしょうか。

――國學院大學メディアnoteのお題企画にご応募いただき、ありがとうございました。だら子さんはnoteをはじめ、他の小説投稿サイトやブログなど、いつも文章をたくさん書いていらっしゃいますね。
 
そうですね! なんでも取り組みたいのでいろいろ書いています。自分自身のnoteのページにエッセイを書くこともありますが、note上ではいろいろなお題企画や作品募集があるので、内容を見て「おもしろそう!」と思ったものや、あと、これは私のモチベーションを保つための大きな要素ですが、賞品が出るものを選んで投稿しています(笑)。
 
私、ゼロから自分で考えて書くよりも、お題から発想して作品にするほうがやりやすいんです。自分の人生経験もいろいろありますから、お題からそういう経験を結びつけて書くのが楽しいですね!
 
――賞品は執筆の大きな動機の1つなんですね。
 
はい! 懸賞に応募するような気持ちで書いていますよ! ありがたいことに結構たくさん入選しています。今までに有名ブランドのファンデーションや、スナック菓子の形をした巨大クッション、ギフトカードなどをいただいています。私はこれを「元手のかからないパチンコ」って呼んでいます(笑)。
 

これまでいただいた賞品の数々。
巨大クッションが届いたときは、子どもたちが大喜び!

――そんなに入選されてるんですね、すごい! 
 
以前分析したんですが、やっぱり入選する人は文章力が高いんです。賞品を出す方だって、良いコメントを出す人を入選させたい。拡散力が違いますからね。
以前、バーチャルで行うレモン狩りの参加権を当てたことがあるんですが、そのときは応募フォームの自由記入欄に「うちの娘は唐揚げに掛ける前にかじってしまうほどレモンが大好き!」という一文を入れたんです。「そうすればこんなにレモンが好きな子どもがいるんだ」と、選ぶ人にも刺さるかなと思いまして……。

ちなみに國學院大學メディアnoteさんの「#今年学びたいこと」のお題で書いた「学びに失敗した女が『また学べばいい』と思う話」では「人は失敗したことは失敗としか見ないけれど、実は失敗も大きな学びなのでは?」と思い、単に「今年はこれをやりたい」というだけではなく、失敗の経験から学んだことも入れて書くと、ちょっと目に留まるかなと考えました。

――読む人の心理も考えて書いていらっしゃるんですね。でも賞品がないお題企画にも多々参加されていますよね。
 
はい。私の中の「リフレッシュ枠」がありまして、たとえば友人でもある“たらはかに”さんがnoteで開催している「毎週ショートショート」は、410文字という短さなので、お題から想起されるストーリーを考えて30分ぐらいでサクッと書いています。書いている間アドレナリンが出て、書き終わるとスッキリするので、賞品がなくても楽しみのために書いています。
 
――賞品が目的というより書く行為自体がだら子さんにとって大切なもののようですね。
 
そうですね。思いを伝える手段として大事です。会話だと、言いたいことを100%伝えるのはなかなか難しいと思うんです。誰しも、話していて相手の反応が薄いと「あ、喋りすぎちゃったから少し控えよう」とか、言いたいことを言い尽くせないで終わることが多いかなと思いますが、文章は思ったことを自分の思ったように好きなだけ書けますよね。それがあるから書いている間はアドレナリンが出るし、書き終わったあとはスッキリするんだと思います。

ちなみに夫との会話にはLINE(通信アプリ)を活用してます! 連絡事項とか一生懸命話しても「お前は何を言っているか分からない」と言われることが多いので、LINEでダーッと文章を打ってますね。そうすると伝わります(笑)。

――日々の生活の中で執筆する時間を取るのも大変かと思いますが、どんなふうに1日を過ごして、いつ執筆しているんでしょうか。
 
私は夫と娘2人の4人家族。家族が家を出たあとスーパーのパートとして13時まで働いて、15時ぐらいまで自分の時間があるのでそのときに執筆しています。あとは、朝ですかね。私、メッチャ早起きなんですよ。だいたい21時ぐらいには寝て、5時には起きていますから、9時ぐらいまでの間に執筆してます。とはいえこの時間は録画しておいたドラマを見たり、本を読んだりもしています(ドラマも本も私には貴重なエンタメです!!)。

だら子さんのくつろぎ空間。左は愛用のPC。右はテレビ。脚本の勉強を兼ね、ドラマを視聴する。

――ご家族は、だら子さんが文章を書くことを応援してくれていますか?
 
いえ〜、みんなまったく無関心ですね。巨大クッションが当たったときは家族中盛り上がりましたし、夫にギフトカードを進呈したときも「すごいね!」と言われましたが、日頃はまるで気にしていないようです。まあ、そのほうがやりやすいのでいいんですけどね。
 
――だら子さんにとって文章を書くことは生きがいの1つのようですね。そういえば、國學院大學メディアnoteのお題企画の投稿では、文末に「今年は脚本を勉強する」と書いていらっしゃいますが、その後、どうなりましたか?
 
やってますよ! オンラインで受講できる講座を見つけたので、早速1月から学び始めています! 脚本を勉強しようと思ったのは、小説を書いていて、情景描写が苦手だなあと思っていて……。それを友人に話したら「脚本を勉強してみたら? だら子さん向いていると思うな」とすすめられたんです。それで「あ、いいかも。ドラマも好きだし」と思って、調べたらオンラインで受けられる講座があるのを見つけたので申し込みました。

――期待したような内容でしたか?
 
そうですね! 今はまだ脚本の書き方の基礎を学んでいるところですが、たとえば「映像はいろんな年代の人が目にするから、どんな人にも分かりやすい言葉で書くこと」とか、「言葉で説明するのではなく、目で見えることで書くこと」(たとえば、季節は春になった、ではなく、桜が咲き始めた……と表現する)など、なるほど! と思うことをたくさん教わっていて、とてもおもしろいし「そうだったんだ!」と思わされています。
 
――改めて伺いますが、だら子さんにとって文章を書くことって、どんな学びがあり、何を得られるものと言えるでしょうか。
 
やっぱり書くことでアドレナリンが出て、ストレス解消になることが1つ。それは文章でなら思ったことを忖度せずに言い切ることができるからですね。そして、その著した気持ちを読んでもらえること。読んでもらえることも書くことと同様、私にとって大きなポイントです。
あとは、世界が広がりましたね。以前に「月刊宣伝会議」が開催している「宣伝会議賞」に応募して、入選したことがあるんですが、その時知り合った方々とは今もつながっています。先日も別のコンテストに入賞して、授賞式に出たのですが、その後、みなさんと飲み会をしました。
また、月刊ショートショートを開催している“たらはかに”さんは友人ですし、脚本を書くことをすすめてくれたのはXでつながっている“リモコン”さん。宣伝会議賞をはじめ、さまざまな賞を受賞されている方で、Xではよくやり取りしています。活躍されている方たちとつながって、文章のこと、それ以外のこと、いろいろ話せる仲間ができたことはとてもありがたいと思っています。

――書くことはだら子さんの生きる軸の1つですね! これからもすてきな作品を楽しみにしています。これからは脚本でもだら子さんの活躍が見られるかもしれません。

だら子
年子女子達の母。令和ママ川柳優秀賞。「バーベQあじって何味」キャンペーン最優秀賞。「5分後に残酷さに震えるラスト」に短編掲載(河出書房新社より発売中)。 Panasonic「#はたらくってなんだろう」審査員特別賞他 受賞作品あり。2024年3月國學院大學メディアnoteお題企画「#今年学びたいこと」入選。
note  https://note.com/darako
X https://twitter.com/darakonatusaku

取材・文:有川美紀子 編集:篠宮奈々子(DECO) 企画制作:國學院大學

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