216 「いちめんのなのはな」で春の息吹を感じる・伊良湖菜の花ガーデン

2023-03-03 ミヤコカエデ(Miyako Kaede)

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな

山村暮鳥全集 第一巻より

という詩を、今も小学校では勉強するのかな。
弱いを重ねた今でもしっかりと覚えている詩。
ひらがな9文字を9行並べただけで、早春の訪れと目の前一面に広がる菜の花畑の情景をこれだけ印象深く表現することができるのだと驚いたものです。

さて、今日わたしはそんな「いちめんのなのはな」を観に伊良湖菜の花ガーデンにやってきました。


伊良湖菜の花ガーデンは愛知県の「後ろ足」、渥美半島の先端、伊良湖岬の少し手前にあります。

渥美半島は全国屈指の菜の花の栽培地。近隣の豊橋では「菜めし田楽」が郷土料理として有名です。

山村暮鳥は少ない言葉で一面に広がる菜の花畑の情景を表現しました。今回はあまり言葉はいらないと思います。確実に訪れている春の息吹を写真から感じてもらえたらうれしいです。

河津桜はまだ早かったよう。
一番人気のフォトスポットは黄色いポスト。ここで買ったはがきを送れます。

あじさい園やバラ園と違って、菜の花は品種や色のバラエティさはないけれど、辺り一面を黄色に染めることで人々の目を楽しませてくれるんですね。

菜の花畑を堪能したら、海へ行きましょう。園内の通路を抜けたらすぐに表浜海岸に抜けることができます。

売店で菜めしおにぎりを買いました。口の中でも春を感じます。

やや天気が悪いのが残念ですが、その分外海の高い波と潮騒を感じることができました。向こうに見えるのは、神島。三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった島です。伊良湖岬からほど近いのですが、三重県鳥羽市に所属しています。

実は今回、わたしは陸路ではなく鳥羽港から航路で伊良湖までやってきましたので、神島はすぐそばを通ってきました。その乗船体験記は次の機会に。

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春の訪れを感じに、ぜひ船で伊良湖菜の花ガーデンを訪ねてみてください。


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