ミヤコカエデ(Miyako Kaede)

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448 四国カルスト爽快ドライブ

みなさんは「カルスト」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。石灰岩などの水に溶けやすい岩石で構成された大地が雨水や地下水などによって浸食されてできた地形をいいます。これが地下にできたものが鍾乳洞であり(鍾乳洞の成り立ちにはほかの過程も存在します)、地上にできたものがカルスト地形です。日本では山口県の秋吉台が有名ですが、実は四国にもカルスト地形、いわゆる「四国カルスト」が存在します。その場所があるのは四国の中央に東西に聳える四国山地。その西部、愛媛県と高知県の県境部分は特

413 日本のマンガ史の原点・トキワ荘のあった椎名町を歩く。

みなさんは東京都豊島区にかつてあった「トキワ荘」という小さなアパートのことを知っているでしょうか。大都会東京の小さなアパートのことなど知るはずがない。そうおっしゃる方もいるでしょう。ですがこの「トキワ荘」。実は日本のマンガの歴史を語るにあたって忘れることのできない原点ともいえる場所なのです。場所は東京都豊島区南長崎。かつては椎名町と呼ばれていました。かつてトキワ荘があった場所には別の建物が建っていてモニュメントが残るのみとなっています。モニュメントが残っているということ

405 ゆるキャン△の聖地にシダレザクラを訪ねて~山梨県身延町

前回訪ねた龍厳淵の最寄り駅、入山瀬駅から電車に乗って北上して山梨県に入りました。やってきたのは身延駅。JR身延線の中心駅です。身延は日蓮宗の総本山である身延山久遠(くおん)寺のある門前町として発展し、古くから多くの参拝客でにぎわってきました。そんな門前町は今新たな風が吹き、アニメの聖地巡礼の地として賑わいを見せています。それがゆるキャン△。女子高生たちがゆるゆるキャンプを楽しむストーリーが人気のこのアニメは今第三シリーズが放映されていますが、ストーリーの舞台はここ

398 マニア垂涎!鉄道模型の巨匠のコレクションを集めた・原鉄道模型博物館

横浜にやってきました。ご承知の通り横浜は日本で最初に鉄道が開通した町。この横浜の地にふさわしい鉄道の博物館が横浜駅から歩いてすぐの場所にあります。それが原鉄道模型博物館。コクヨの元専務で世界的に有名な鉄道模型コレクター、原信太郎氏が集めた内外の鉄道模型を展示する博物館です。原信太郎氏の経歴につきましてはこちらをご覧ください。原氏は単なるコレクターではなく、模型を自分で制作していました。こちらは阪神電気鉄道311形313。1921年に運転を開始した木造車両です。当時関西

366 やたら凶のでる神社で運試し~京都・健勲神社

ここのところ毎年、京都に初詣に来ています。定番の八坂神社や伏見稲荷はもちろん、息子が受験の年には北野天満宮、縁切りしたい人がいるときには安井金刀比羅宮などさまざまな神社に参拝をしてきました。さて、今年はどこに参ろうかと考えたとき、ふと思い出したのは昨年最初にひいたおみくじが「大吉」だったこと。正直年の一発目で大吉をひいたことがなかったのでとても喜んだのですが、ふたを開けてみると年初からトラブル続き。近年にない運に恵まれない年になりました。大吉をひいたことでその年の運を

363 無限に広がる文字デザインの可能性を知る~21_21 DESIGN SIGHT

乃木神社での初詣を終え、六本木の東京ミッドタウンにやってきました。東京ミッドタウンの麓はミッドタウンガーデン、檜町公園といった緑地が整備されています。高層ビルの多い六本木の中のオアシスといったところでしょうか。そんなオアシスの中に鳥が羽を広げたようなデザインの建物が佇みます。これが「21_21 DESIGN SIGHT」。英語で優れた視点を持つことを20/20 Sight(もとの意味は両眼視力2.0)といいますが、ここはさらにその先を見通す場という気持ちを込めて名付け

325 晴れの河口湖で秋の富士の美しさを楽しむ。

一日一日、秋が深まってきていますね。朝晩は少し肌寒さを感じる日も増えてきました。わたしはこの季節が一年で一番旅をしやすい季節だと思っています。好天にも恵まれ、絶好の旅日和となった今日。しばらく動かしてない愛車も走らせてあげようと思いやってきたのは山梨県の河口湖です。早朝にもかかわらず着いたときには大勢の観光客で賑わっていました。8月に静岡に転勤してきましたが、富士山は夏の時期は雲に覆われてあまり姿を見せず、正直静岡に来た感がありませんでした。空気が澄みだすこの季節になり

298 原野に還る廃線跡をめぐる~北海道・士幌線

帯広にやってきました。昨日まで小樽や札幌は本州と変わらないほどの暑さだったんですが、ここ帯広は22℃。やっと北海道らしい涼しいところに来れたと安堵しました。今日はここで車を借りて廃線跡をめぐる計画です。今回訪ねるのは帯広駅から北に延びていた国鉄士幌線の廃線跡。特に乗客の少なかった末端部分を巡ります。士幌線は帯広駅から十勝三股駅を結ぶ路線で1925年に開業しました。末端部の糠平(ぬかびら)から十勝三股までの間は、林業で生計を立てる人々が住んでいましたが1970年代

273 全国の先駆けとなった武雄の新名物・武雄市図書館を訪ねる。

佐賀県武雄市に来ています。昨秋西九州新幹線が開業して活気に湧く町ですが、実は新幹線が開業する少し前にも、この町が一時話題にあがったことがありました。それが武雄市図書館。バブル末期より計画された事業であり、2000年に竣工した建物自体もモダンで快適な空間を演出しているんですが、特に注目を浴びたのは2013年に指定管理者をTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に指定したこと。民間の会社が公立の図書館を運営するのは全国初のことであり、これに対し

216 「いちめんのなのはな」で春の息吹を感じる・伊良湖菜の花ガーデン

という詩を、今も小学校では勉強するのかな。弱いを重ねた今でもしっかりと覚えている詩。ひらがな9文字を9行並べただけで、早春の訪れと目の前一面に広がる菜の花畑の情景をこれだけ印象深く表現することができるのだと驚いたものです。さて、今日わたしはそんな「いちめんのなのはな」を観に伊良湖菜の花ガーデンにやってきました。伊良湖菜の花ガーデンは愛知県の「後ろ足」、渥美半島の先端、伊良湖岬の少し手前にあります。渥美半島は全国屈指の菜の花の栽培地。近隣の豊橋では「菜めし田楽」

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