クルマのガソリンなぜ「レギュラー」って呼ぶ? 意味は? 「ノーマル」や「スタンダード」じゃない? 名前の由来とは

2024-08-31 いしまる

油種をまちがえる理由は「名前の複雑さ」にある?

 ガソリンスタンドでは、一般的に「レギュラー」「ハイオク」「軽油」という3つの種類の自動車用燃料が販売されています。
 
 そのなかでレギュラーは、ややわかりにくいような気もします。なぜ「ノーマル」や「スタンダード」ではないのでしょうか。

なぜ「ノーマル」や「スタンダード」じゃない?「レギュラー」って呼ぶの?

 一部のガソリンスタンドでは、「ハイオク」を「プレミアム」と表現したり、「軽油」を「ディーゼル」と表現したりする例も見られますが、それぞれ基本的に同じものと考えて差し支えありません。

「レギュラー」「ハイオク」「軽油」は、いずれも石油から精製されたものという点で共通しています。

 ただ、「レギュラー」と「ハイオク」は約30度から約180度までの比較的低温で蒸留されるのに対し、「軽油」は約240度から約350度という高温で蒸留されるという違いがあります。

 また、「レギュラー」と「ハイオク」では、おもに燃えやすさを示すオクタン価が異なります。

 日本工業規格(JIS)によれば、「レギュラー」はオクタン価が89以上、「ハイオク」はオクタン価が96以上でなければならないと規定されています。

 それぞれのクルマには給油する際の油種の指定があり、指定外の油種を給油してしまうと走行性能が著しく低下したり、重大な故障を引き起こしたりする可能性があります。

 日常的に利用する愛車であれば油種を間違えることは少ないかもしれませんが、レンタカーや知人・友人のクルマを借りる際には、指定の油種をしっかりと確認しておくことが重要です。

 一方、指定外の油種を給油してしまい、多額の修理費用が発生してしまったというケースはあとを絶ちません。

 その理由のひとつとして挙げられるのが油種名の複雑さです。

 前述のとおり、日本では「レギュラー」「ハイオク」「軽油」の3つが販売されていますが、いずれも一見してその意味や関係性が明確であるとは言えません。

 この点について、改善を求めるユーザーの声も少なくないようです。

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