PHEVは「ガソリンの劣化」に要注意! 電気しか使わない「EVモード走行」で思わぬトラブルに発展!? 気をつけるポイントと「対処方法」とは

2024-09-01 いしまる

「PHEV」に起こり得る「トラブルの可能性」とは

“家庭用コンセントからも充電できるハイブリッド車”である「プラグインハイブリッド自動車(以下、PHEV)」は、電気モーターとガソリンエンジン両方を搭載する次世代のエコカーです。
 
 短距離は電気自動車(EV)、長距離はガソリン車のように、それぞれのメリットを活かした利便性と環境性能の高さが魅力ですが、その特性ゆえの注意点もあると言います。

PHEVに起こり得る「トラブルの可能性」とは(※画像はイメージ)

 PHEVの主な特徴といえば、短距離はEVモード走行、長距離はエンジン走行と切り替えながら走れるところでしょう。

 この構造によって、遠出やレジャーの際にも、充電インフラや航続距離を気にせずに楽しむことが可能です。

 また、EV走行時はCO2排出ゼロで、ガソリン走行時もハイブリッドシステムにより高い燃費性能を発揮します。

 一般的なPHEVはEVモードのみで40~100km程度は走行可能なので、日常の通勤や買い物などの短距離移動であれば、ほぼ電気のみでの走行が可能。

 そのため、生活圏内での移動ばかりに使用していると、ガソリンを消費しない期間が長くなことも考えられます。

 しかし、実はガソリンは3~6カ月経つと劣化が始まるため、長い期間の放置は厳禁です。

 劣化したガソリンは、エンジン性能を低下させたり、燃料系統に悪影響をおよぼしたりする恐れがあります。

 また、燃料フィルターの目詰まりやタンク・ホースの腐食など、クルマが故障する原因となるでしょう。

 ガソリンの劣化とは主に酸化反応によって引き起こされるもので、ガソリンに含まれるアルケンが空気中の酸素と反応して、色や物理的性質が変化することを言います。

 新鮮なガソリンは淡いオレンジ色ですが、劣化が進むと茶色から黒色に変色し、徐々に高揮発性成分の蒸発により粘度が上がってドロドロとした状態になります。

 さらに、酸化反応によってギ酸や酢酸などが生成され、強い刺激臭を放つようになるのも特徴です。

 このようなガソリン劣化の問題を防ぐためには、定期的なエンジンの使用が大切です。

 月に1~2回程度はエンジンを始動させ、ガソリンを消費するように心がけましょう。

 PHEVを長く愛用するためにも、電気走行の利点を活かしつつガソリンエンジンの適切な管理も行い、車両の性能と信頼性を長期的に確保すべきです。

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