2ヶ月間集中してフランス語を学んでみた【フランスワーホリ】

2024-09-02 ケント

頭の中で考えたことを言えた時、相手が伝えたいことを理解できた時。

その瞬間の楽しさこそが、言語学習の醍醐味だと強く実感します。



Bonjour!

6月からワーキングホリデーでフランスに来ています。

7月の頭からリヨンにある語学学校に通ってフランス語を勉強していましたが、ついに2ヶ月間の集中レッスンが受け終わりました。
長くもあり、短くもあった、そんな2ヶ月間でした。

今回はその期間のフランス語学習について、どんな経験をしたか、どの程度話せるようになったか、どんな苦労があったかについて、僕の主観でお伝えします。
フランス語を学びたいと思ってる人、学んでいる人に少しでも参考になればと思います。



フランス語を学び始めた理由

2年前にフランスを訪れた時、フランスが好きになって、フランスに興味を持ったから、今年になってフランスに長期で滞在したいと思い立ち、フランスワーホリのビザを取り、フランスに渡航し、フランス語を学び始めました。
(日本語も難しい)

フランスに来てからのフランス語での体験については以下の記事にまとめているので、併せて読んでいただけると嬉しいです。

僕は昨年の秋、だいたい10月頃からフランス語を学び始めました。
最初は11月に行われた仏検5級の取得を目標に一人で勉強を始め、参考書数冊を読み込みなんとか合格
次に今年の6月に行われたDELF A1の取得を目標に、引き続き一人で勉強し、なんとか合格
そしてフランスにやってきました。

日本では基本的に独学
たまにフランス語を話せる友達に相談することはあったものの、基本はテキストや単語帳、YouTubeなどを使っての勉強でした。
大学時代、第二外国語はそもそも受講していなかったし(必修ではなかった)、それまでオンラインも含めいかなるレッスンも受けたことがありません。

そんな状態でフランスに来てしまいました。
だから語学学校の最初の授業を受けた時、僕は衝撃が走りました。

全く何も聞き取れない。一言もわからない。

大きな絶望感を感じ、フランスに来たことを後悔したくらいです。
でも、そこから逃げずに這いつくばって、なんとか2ヶ月間やりきりました。



フランスに来てからの勉強

語学学校はエージェントなどを使わず、自分で探しました。
と言っても「Lyon language school」で検索して、上位3つを比較したのみですが。

少しでも値段を抑えたかったので、一番安かった学校に申し込みました。
当初は1ヶ月間の予定で、学生寮などもその期間で申し込んでいました。
しかし、いろんな事情が重なり、結局は2ヶ月間となります。(詳しくはこちら

語学学校には、いろんな国から来た人がいます。
アジア、中東、アメリカ、アフリカ。もちろんヨーロッパもいます。
僕の学校はアジア系が比較的多く、日本人も数人いました。

世代は20代が圧倒的に多かったものの、学生も社会人もどちらもいました。
学生はフランスの学校に入学するために学んでいる人や留学として来ている人が多い印象でした。
社会人はフランスの会社で働きたい人から、会社を辞めて一旦期間を空けるために来た人まで様々でした。

若い人が多いものの、みんな真面目に授業を受けているし、一部いた年配の方もおなじように学んでいました。
こういった世代、職種、国籍を超えた交流が、語学学校のひとつの長所だと思います。
みんなそれぞれ孤独を抱えている点では共通しており、それゆえ仲良くなりやすいものです。


語学学校のクラスは5段階に分かれています。
各人が自分の語学のレベルに合わせたレッスンを受講できるようになっています。

僕がいたのはA2のクラス。
初心者から一歩踏み込んだ初級者向けのクラスです。
A2は人が多かったので2クラスに分かれていました。


授業はすべてグループでのレッスンでした。
1人のフランス人の先生に対し、生徒がだいたい10人程度。
授業は全てフランス語で行われます。
授業中は、英語など他言語の使用は禁止。
他にも遅刻は5分以内、携帯電話の使用も禁止、などと言った厳しいルールが敷かれていました。

とは言え、アットホームな雰囲気です。
毎回何かのテーマに沿った内容で、フランス語を学びます。
僕は、テーマによって理解度が変わるのが面白いと思っていました。
たとえば、旅行や就職活動は興味があるから積極的になり、音楽などの娯楽は興味がないから少し消極的になる。。

買い物がテーマの時は、授業で習ったことをすぐに街で実践できました。
また、先生の雑談からスラングや日常会話の言葉を学び、それをすぐにクラスメイトと使えました。
語学の勉強は、学んですぐに日常で活かせるのが良いところだと思います。

クラスメイトとは普段は英語で話していました。
しかし、たまにフランス語で話してみたり、チャットしてみたり、お互い同じレベルなため、勉強相手としては最適でした。

2ヶ月の間、自主的に高いモチベーションを維持するのは難しかったため、その意味でもクラスメイトの存在は大きいと思いました。


しかしながら、これらの授業だけではフランス語を全てカバーできるわけではありません。
街中でのフランス人との会話で、何を言ってるかわからなかったり、言いたいことが伝えられなかったり。
そんな苦労も常にあったのは事実です。

自主的にコミュニケーションをたくさん取ったり、自学自習をしたり、他にもたくさん能動的に動く必要があります。


授業の内容が少しわかってくると、ちょっと調子に乗ってしまいます。
「おれはフランス語ができる!」
なんて自信満々にフランス人に話しかけるも、全然理解できなく、あえなく撃沈。

結局まだまだ全然ダメ、なんて一時的なbadになってしまいます。



学んだ成果

フランス語がどのくらい話せるようになったか。

これは主観で判断するのが非常に難しいものです。
でも、ひとつ言えるのは、確実に伸びた、ということです。

学校に入学した当初、授業内容は全く理解できませんでした。
強いて言うなら「ça va?」(元気?)のみ。
その後はなーんにもわからなく、何か答えなければならない時も「Je ne sais pas」(わかりません)と言って逃げていました。

でも毎日授業を受けていると、段々理解できるようになる感覚がありました。
(正確には、理解してるわけではなく、理解した気になっているだけですが。)

言ってる意味はわからないけど、よく聞くフレーズが対応できる。

そんな状態になっていました。
理解しているわけではないのに、なぜかポジティブな気持ちになっているのです。不思議。

1ヶ月ほどで授業の大半がその状態になりました。
そこから、やっと授業を楽しめるようになってきた気がします。

復習に時間を割きつつ、ノートを見返したり、単語帳を開いたり。
この頃には自分の勉強方法が確立できてきました。
少しずつ授業内容も理解できることが増えてきました。
まだまだわからない言葉は多いものの、わかる言葉もある。

ないものよりあるものに気付けて、かつなんとなく理解できた時。
その瞬間がとても嬉しく、テンションが上がりました。

そうして、2ヶ月間受けてみたところ、最後は授業に能動的に参加できるようになっていました
これが、自分が思う「伸びた」と思う要因。
自分のフランス語に少し自信を感じた瞬間です。

とは言え、まだ理解できないことも多いので、まだまだ道半ばです。



苦労した点

フランスでの生活は当たり前のようにフランス語が用いられます。

フランス人は、しばしば「フランス人は英語を話さない」なんて言われます。
まぁ母国語じゃないから余計なお世話ではあるのですが、、
実はこれは日本人だけでなく、世界各国の人たちも同様の感想を持っているそうです。

僕がリヨンで出会ったいろんな人たちのことを思い出すと、これは正解であり間違いです。
実際は「フランス人は基本的にフランス語のみを話すが、相手がフランス語を話せない場合、英語で話すこともある」です。

しかし、これには条件があって、最初に「Bonjour」などの挨拶を挟むことが必要です。
いきなり「Hello」なんて言っても「なんだこいつ」的な態度をされます。
多くのフランス人は日常会話程度に英語を話せます。
しかし、一旦フランス語で挨拶をして、相手の懐に入るのが大切です。

ちなみに、フランス人は僕のようなアジア人に対しても平気でフランス語で話しかけてきます。
場合によっては、道案内なんかもお願いされます。
僕としては、一人の市民として受け入れてもらえてる、と嬉しい気持ちでした。


フランス語で苦労した点は、やはりリスニング
何を言ってるかわからない。

僕は日本にいた頃、簡単な文法や単語は全て押さえていました。
でも、これはいわゆる大学受験的な学習方法。
悪いとは思っていないですが、コミュニケーションの練習はどうしても疎かになってしまいます。

だから、僕は語学学校に入学した当初、授業をなにも理解できなかったのです。

語学学習の基本は話すことと聞くこと。
この二つを能動的にするのが大切だと、改めて実感しました。

リスニングに関しては、授業の内容が理解できても、街中の会話はなかなかわかりません。
お店などであればある程度の定型文でいけるものの、その他の局面ではなかなか通用しません。

こればかりはたくさん聞くしかないのでしょう。もっと勉強が必要です。


対してスピーキングについては、現時点でリスニングほどには苦労していません。
まだまだ、つっかえながらのカタコトフレンチですが、言いたいことは伝えられているな、という感覚です。

僕は英語が話せるため、一度頭の中で英語→フランス語に置き換えてから話しています。
もっとスムーズに話すために、英語を介さないでフランス語を発することがもっぱらの目標です。

フレーズを覚えたり、なんども繰り返し話したり。
スピーキングは日頃の多くの練習が大事だと思っています。

フランス語は発音が比較的難しいとされます。
しかし、僕はたぶん発音が得意な方で、そこはあまり難しく感じていません。
日本にいた頃からYouTubeで何度も練習してきた成果が出ていると思っています。
Rの発音もだいぶ上達してきました。



アドバイス

今回、安くないお金を払ってフランス語を学んでみました。
日々、なんでこんな難しいんじゃ!(怒)と思いながら格闘していました。

でも語学学校に行ったことで、得られたものはたくさんあります。
それはフランス語力が伸びたのはもちろんですが、それだけではありません。
自分のレベルを客観的に捉えられたり、モチベーションを保てる仲間ができたり。

そういったものを踏まえると、やはり学校に通って良かったな、と思いました。

僕の場合日本で少し勉強してから来たため、それも良かったと思っています。
あわよくばもっと勉強していれば良かったとは思いつつも、基本的な単語や文法を学んでいたため、実践から入ることができました。

ワーホリは1年間と期間が限られているため、最初に少しでもアドバンテージがあるのは良いことだと思います。
それだけに、少しでもこのアドバンテージを増やしておくことで、より大切に時間を使えるでしょう。


フランス語はとても難しいと思います。
僕の感覚では英語の1.5倍は難しいと思っています。

名詞に性別があるし、動詞の活用がたくさんあるし、パターンを覚えても例外だらけだし、ネイティブは言葉を省略しまくるし、、
でも、これだけ多くの人が使いこなしているという事実があります。

別にフランス語が話せても、それだけでは天才ではありません。
だから、いつか自分もできる、という心構えが大事だと思いました。



まとめ

以上、僕のフランスに来てからの2ヶ月間のフランス語学習についてまとめてみました。

学校に通い始めた当初、自分の不甲斐なさから絶望感に包まれていました。
こんなん絶対無理!!

でもそれでも諦めずに日々勉強を続けていると、いつか理解できる時が来るのです。不思議。

おそらく、言語の成長曲線は綺麗に右肩上がりで伸びるわけではないのでしょう。
1x=1yではありません。
低空飛行を続けた後に、グンと大きく跳ね上がる時が来る。
だから、その日が来るまでじっと勉強し続けるのが大切だと思います。

大変な中でも楽しさはあります。
たとえば、自分が言いたいことを言えた時や相手が伝えたいことを理解できた時。
その瞬間の楽しさがあるからこそ、勉強を続けられます。


もしフランス語を学んでいる方、学びたいと思っている方がいましたら、メッセージをいただけると嬉しいです。
一緒に頑張りましょう!

僕もまだまだ道半ば。
学校を卒業してしまった以上、今までよりも自学習が大事になってきます。

9月からはプロヴァンスの日本食レストランで働く予定です。
ここでの実践を通して、もっと多くのフランス語に触れ、もっともっと上達させたいと思います。

これからもフランスでの生活は続きます。




↓ワーホリのきっかけなどはこちらに書いてます。

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