大分 別府 ひき逃げ事件の容疑者「重要指名手配」継続を決定

2024-09-13 いしまる

おととし6月、別府市野口原の県道の交差点でバイクに乗って信号待ちをしていた大学生2人が車にはねられ、このうち1人が死亡したひき逃げ事件では、八田與一容疑者(28)が全国の警察を挙げて捜査する「重要指名手配」にひき逃げの容疑者としては初めて指定されています。

大分県警察本部によりますと、先月までに寄せられた容疑者に関する情報は6937件にのぼり、このうち「容疑者に似た人物を見た」などという目撃情報が6485件と、全体の9割を占めていて、関東地方からの情報が最も多いということです。

捜査関係者によりますと、容疑者は事件の数分前、現場近くで大学生を呼び止めて言いがかりをつける様子が目撃されているほか、時速100キロ近くのスピードでブレーキをかけずに車ではねた疑いがあるということです。

警察庁は引き続き全国の警察を挙げて捜査する必要があるとして、今月6日付けで「重要指名手配」の指定を継続することを決めました。

情報提供の連絡先は大分県の別府警察署で、電話番号は0977-21-2131です。

息子亡くした母親「ささいな情報でも提供を」

この事件で当時19歳の大学生の息子を亡くした母親は、NHKの取材に対し、事件の発生から2年余りが経過した今の心境を次のようにコメントしています。

「八田與一が警察庁指定の重要指名手配となり1年がたちました。重要指名手配になれば、全国の交番や駅などにポスターが貼られ、すぐに捕まるはず。そう期待しながら、毎日、八田逮捕の知らせを待っていました。しかし、その願いもむなしく、またひとつの区切りを迎えてしまったことが残念でなりません。見たくもないのに目に飛び込んでくる多くのひき逃げ事件。被害者を苦しめるあきれた事件や事故のニュースを見ながら、八田が捕まったあとのことを想像します。前に進みたくても進めない。進んだとしてもいばらの道。それでも進まないと終わらない長く険しい道のり。警察の皆様、どうか一日でも早い逮捕をお願いします。そして皆様、どうか『間違ったら申し訳ない』などと思わずに、ささいな情報でもいいので提供していただきますようお願いします」

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