「もしかして、銭湯って最高なのでは!?」と気づいちゃった話

2024-09-03 目次ほたる/Metsugi Hotaru

先日、ライターのお仕事で大田区の銭湯を巡る取材をしてきました。

その記事がこちら↓

ここだけの話、実はこの記事を書くまで、銭湯にちょっとだけ苦手意識があったんですよ。

シャンプーとかボディソープとか化粧水とか、諸々の準備を持参するのめんどくさいし、他にもお客さんが利用してる分、気を使うし…。

風呂なし貧乏時代に銭湯に通い詰めていたこともあり、「もう私の人生の銭湯ポイント(?)は使い切ったかなぁ」なんて意味わかんないことを考えてました。

でも、取材を機に大田区の銭湯を3軒ほど回らせていただいた結果…もう、最高!!!!!

え、広いお風呂ってこんなによかったっけ?

あるじゃないですか、家の湯船だと狭いし、温泉に行くのはちょっとハードルがあるし、でも心と身体を緩めて、思う存分リラックスしたいとき。

そんなときに行く銭湯って、もしかしてパーフェクトな選択なのでは?と気がついてしまったわけです。

ちなみに、大田区は有数の銭湯スポットで、都内で最も銭湯の数が多い地域なんですよ!

しかも、「黒湯」という独特の泉質の温泉が湧いていて…と、詳しいことを書くと長くなりそうなので、ぜひ記事を読んでみてください。

そんなわけで、私の中でプチ銭湯ブームが終わらないうちに、貧乏時代に通い詰めていた銭湯に久しぶりに訪れてみることにしました。

住所バレするので、詳しいことは書けないのですが、いわゆる地域住民に愛されている、地元の小さな銭湯。

入り口で入湯料とサウナ代(たしか全部で700円くらい)を払って、入っていくとちょっとだけ古びた、でも風情を感じる広い湯船が健在!あのころと変わらない様子で、私を待ち構えていました。

久しぶりに訪れるとまだその場の居心地に慣れなくて、ちょっとドキドキしながら、髪の毛や身体を洗って、湯船にドブンと浸かります。

肩まで浸かると、冷えた身体が芯まで温まる。「広い〜!あったか〜い!最高〜!!」と叫びたい気持ちを抑えながら、ゆっくり身体の力を抜いていく時間がたまりません。

しかも、ちょうど金曜ロードショーでラピュタがやってる!

一人暮らしの我が家にはテレビを置いてないので、久しぶりに観れるラピュタが地味に嬉しかったです。

一緒に湯船に浸かってる他のお客さんも、ラピュタを眺めていて、「そうそう、昔もこうやって知らない誰かと銭湯でテレビを眺めたな〜」なんて懐かしくなりました。

さて、次はサウナ!私は一人でじっとしていられないので、サウナも以前はあまり得意ではなかったのですが、せっかく来たので入ってみることに。

結果的に暑すぎて、10分も経たずに出てしまったのですが、短い時間でも汗を流すって気持ちいい。

この銭湯には露天風呂もあり、その縁で外気浴もできるのがいいところなんですよ。

外気浴用に置かれたベンチに座り、深呼吸をすると、身体から熱と疲れがいっぺんに抜けていくよう。

じっくり涼んでいくうちに、指の先まで血液が通っているのが体感できるのが心地よくて、幸せそのものでした。

水風呂が苦手だから、外気浴で身体を冷ませられるのが一番嬉しい。

お風呂を上がったら、脱衣所で涼みながら、またラピュタを鑑賞。てか、パズーってこんなにイケメンだったっけ?

ジブリの中でもかなり上位に君臨する優しい男であることがわかったので、パズーくらい優しい人と恋人になろうと心に決めました。

良い記憶も嫌な記憶もある銭湯だったけど、こうして訪れて湯船に浸かれば、すべては過ぎ去った思い出になるんだなぁ。

私が苦手意識を持って避けてきたものって、もしかして近づいてみると新たな魅力が見えてくるのかもしれないと、改めて物事の見え方が変わるような体験でした。

ライターって、こんなふうに普段は進んで体験しないようなことを体験する機会をもらえる、すごい仕事。

だからこそ、記事を読んでくださる方にも同じように新たな発見や物事の見え方が変わるような体験をしてもらえるようになりたい。そんなことを思ったりなんかして。

心と身体がリラックスすると、そんなふうに思考が素直に進んでいくものなんだなと思ったのも、また良き発見です。

冷静に考えて、こんな素晴らしい体験が700円でできるってヤバくない…?

皆さんもぜひ、地元の銭湯に足を運んでみてください…!!

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