阪口せりな|静岡5年目

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オレンジのダイヤと呼ばれた静岡みかんと150年のロマン。

いま我々は、150年続く大温州ミカン時代に生きている。始まりは明治10年代。それ以前は、約300年の小ミカン時代、そして古代~室町時代までは橘時代だ。 温州ミカンはかつて「オレンジのダイヤ」と呼ばれるほど稼げる作物だったことをご存じだろうか。それがいまやこたつの上の定番ぐらいの、気軽な存在になっている。一体何があったのか。この大時代を牽引した静岡のみかん産業史を追いつつ、栄枯盛衰をともに感じてほしい。(年表を作ってみたのでみてほしい。)斜面を彩る柑橘畑 静岡を歩いてい

伝統と継続のはざまを跳び越える加勢鳥たち|民俗行事

 「カッカッカーッのカッカッカーッ」と跳ね踊る奇習、加勢鳥。全国にファンのいる、知る人ぞ知る行事らしい。 蔵王のスノーモンスターを見るため泊まった町の居酒屋で、この行事の存在を告げられる。聞き慣れぬ「かせどり」なる単語に惹かれ検索すると、愉快な笛太鼓の音とともに麦藁が踊り町を練り歩く動画が面白く、そわそわと当日の朝を迎えました。知らなかった。こんなに胸躍る民俗行事があるなんて。蔵王の麓、上山市 蔵王のスノーモンスターが目的の山形旅行で泊まった場所が、たまたま上山市でした

生きものの名前を言えるようになりたくて、近所の沼地に通ってみたら。

 鳥も虫も好きだけど詳しくない、そんな中途半端なレベルから脱したくて、2023年初、今年は近所の沼地にできるだけ通って、季節の巡りに目を配ろうと思った。できれば月に2回。 先日、おそらく年内最後となる沼地散策を終え、年間訪問回数を数えてみたところ17回でした。月2回は未達!それでも、ちょっとこの沼地の生き物のことは見れるようになった気がする。せっかくなので自分の備忘録がてら、スズメ、ハト、カラス以外の鳥の名前を知りたい方向けに、都市公園でよく出会える生き物[*1]たちを、写

静岡県のとんがり部分を3日がかりで見て来た。南アルプスをご覧じろ!

 横向きの金魚にユニコーンの角が生えたみたいな形をしている静岡県。その角(とんがり)は長野県と山梨県の県境に分け入るように刺さっています。静岡県民でもほとんどの方がいったことない場所。先日、縁あって訪れることができたのでご紹介しましょう。深山幽谷の趣きをとくとご覧あれ。Q.静岡県のとんがり部分がどんな場所か知ってますか?? 住所的には、静岡県葵区。静岡県の県庁所在地で70万人が暮らす静岡市に属しています。ところが静岡市の街は沿岸に寄っていて、「まち」の北側(静岡市の大部分

400年続くお家、100年育む木、天空のミカン畑。青木農園のこと。

 「みかん畑みにいきましょう!400年の歴史ある土地で、ぜったい阪口さん好きだと思いますよ」と言われ、お伺いした青木農園さん。見事にはハマりました。オレンジ色のダイヤのロマンと手間暇を聞いてくれ。清水の山の上で400年続くお家 静岡市清水区。海のイメージが強いけど、実は山側に広く、茶畑やみかん農園がたくさん点在する地域。清水港から新東名高速を越え、急坂を登り続けるとたどり着く場所に青木農園さんがあります。 お座敷にご案内いただき・・ 青木農園さんのポンカンで作られ

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